ダイナモ人を呼び起こせ
緊急事態宣言の期間が延長されました。
GW明けも状況はあまり改善していませんが、感染予防を第一に今月も乗り切りたいと思います。
季節の変わり目でもありますので、皆さんもどうぞ体調管理にご注意ください。
本日は企業変革を進める上で必要となり人材を考える上で参考になる興味深い一冊をご紹介します。
●企業変革を牽引する新世代リーダー ダイナモ人を呼び起こせ
知識創造プリンシプルコンソーシアム 著
(https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/21/282380/)
さて、「ダイナモ人」とはなんでしょうか?
一言でいうと、主観的思いを元に実践し続け、企業変革を牽引する元気なリーダー、ということになるそうです。
(※「ダイナモ」=直接には「発電機」の意)
企業変革やイノベーションの実現に迫られた今、どんな組織においても最も必要とされるのは、言われたことをそつなくこなす従来型の「優秀な人材」ではなく、目的に向かって自ら行動を起こし、必要とあらば計画やルールから逸脱できる「元気なヤツ(ダイナモ)」、という主張には説得力がありました。
しかし、この本には、残念ながらこれら「ダイナモ人」が今の日本の組織ではほとんど見られなくなってしまったとも率直に書かれています。
それは日本企業の現在の経営の原則とシステムが強化されるうちに、ダイナモ人の居場所が奪われていったためであると。
いわゆる「失われた30年」というのは、イノベーションや変革の原動力となる人材を、知らず知らずのうちに一掃してしまった年月でもあるという指摘には、納得させられます。
本書では下記の構成でダイナモ改革について論じています。
1.先のない企業の物語:失われた平成の30年
2.システムだ、愚か者:未来なき企業を作った真因は、経営システムにあり
3.経営プリンシプルのの総取り換え:時代遅れのプリンシプルの総取り換え
4.ダイナモを生み出せ:ダイナモとはどのような人か
5.ダイナモ革新の道筋:ダイナモ変革の道筋をクリアにする
イノベーションの重要性については理解していても、具体的に目ざすべきイメージを持ちにくいこともあると思います。
この本はその理解を深める一助になると思います。
気になった方はぜひ書店でチェックしてみてください!
以 上