【本の話】『戦略の創造学』
暑さは少し収まってきましたが、まだまだ湿度も高いですね。
熱中症には引き続き十分お気を付けください。
今年の夏は外出や遠出もままならないので、お盆休みは本を読んで過ごしたという方も多いのではないでしょうか。
コロナ禍で先行きが不透明な今、読書などを通じてひとつ基本に立ち返るというのも大事なことかもしれません。
書店では今また古典に注目が集まっているようです。
経営書のコーナーでは、あいかわらずマネジメントの父とされるドラッカー教授による著書が人気です。
世界中を見渡しても、人口比で見ると日本人ほどドラッカーを読んでいる国民もいないとか。
(一部上場の経営者あたりだと今でも多くの人が愛読書に掲げますね。もっとも最近の若手の起業家たちは本田宗一郎とか松下幸之助をロールモデルにするより、ペイパルを作ったピーター・ティールらの著書を読んでいるみたいです。そういえばまだ読んでいませんが、セールスフォースのマーク・ベニオフの本も話題になっていますね)
でも今日はせっかくなので一冊、ドラッカーに関連した書籍のご紹介をさせてください。
●『戦略の創造学』 山脇秀樹 著
著者は米ピーター・F・ドラッカー経営大学院学長を務めた人物で、専門領域は産業組織論と国際経済学です。(先生のプロフィールはこちらをどうぞ)
ある時、講義の最中にイノベーションの重要性は理解したが、実際にイノベーションはいったいどう起こせばよいのかと問われます。
そこから、より実践的なイノベーションを促進する方法について模索を始めます。
本書で強調されるのは、イノベーティブな事業をつくるために必要なこととして、ピーター・ドラッカーで「気づき」、デザイン思考で「創造し」、マイケル・ポーターで「実行する」という三段階の方法論についてです。(まさに企業の最良の戦略理論をカバーした一粒で三度以上美味しい方法論!)
40年以上も欧米の大学・教育機関で教鞭をとってきた著者ならではの視点で、日本企業が失った競争力をいかにして取り戻すべきかについて書かれています。(外にいる人こそ中のことに気づくことありますよね)
他にも特に組織のPurposeを中心に展開するダイアグラムも多数説明に使われていて、それら図式を見ているだけでも学ぶことが多かったです。
この夏、とても勉強になった一冊でした。
ご興味のある方はぜひ書店でチェックしてみてください!
ご紹介の本: