【本の話】『雑談がおもしろい人、つまらない人』
『雑談力で考えるコミュニケーションの基本原則』
最近、仕事を通じて知り合うことのできた放送作家の先生が新しく本を出版されました。
今日は、渡辺龍太さんによる『雑談がおもしろい人、つまらない人』をご紹介します。
私たちの日常において、雑談力が求められるシーンはたくさんあります。
仕事では上司や部下とコミュニケーションをとる際、商談の現場で顧客と話すとき、また家庭でも何気ない雑談から円滑なコミュニケーションにつながることもあると思います。
しかし、いつもいつもうまく話せるわけではありません。
ある調査では、20代、30代のビジネスパーソンを対象に、自分に雑談する能力はあると思いますか?と聞いたところ、有効回答数1000人に対し実に695人が自信がないと答えています。実に7割近くの人が苦手と感じているようです。
「雑談能力がない」と答えた人の回答で目立ったのは、
・「話のネタがない」(28歳/女性)
・「基本的に自分の分野以外の知識がとぼしい」(32歳/男性)
・「人とうまく話せず、沈黙が続く」(24歳/女性)
・「何を話せばよいか分からなくなったり、話の途中で話すタイミングを逃して話せないまま会話が終わったりすることがある」(22歳/女性)
など、話のネタがないと自分で感じる、他人と話すことが苦手、という意見が多く寄せられたそうです。
雑談力を不安に感じる方はかなり多い印象です。
みなさんもご自身を振り返ってみていかがでしょうか。
初対面の人であったり、相手が苦手なタイプだったりすると、どうしてもうまく雑談が進まなかったといった経験があるのではないでしょうか。
渡辺先生のこの本によれば、雑談で大切なのは「話の内容」でも「口のうまさ」でもなく、「お互いのキャラクターを理解できるかどうか」だといいます。
では、コミュニケーションをとる上でキャラクターの理解とはなんなのでしょうか?
ついついやってしまう雑談がつまらなくなる話し方とは?
「話がおもしろい人」は何をしているのか?
科学的に研究された会話メソッド、「インプロ(即興力)」を専門に取り組んできた渡辺先生が、「雑談上手と雑談下手のちょっとした違い」を紹介する1冊となっています。
気になった方はぜひ書店でチェックいただければと思います。
『雑談がおもしろい人、つまらない人』 渡辺龍太著 《放送作家、即興力養成講師》
本書に関連して東洋経済HPに渡辺先生による記事が掲載されていますので、そちらもあわせてご紹介します。