ALL REVIEWS 巻頭言より:「北の大地から学ぶ古くて新しいコト」

先日、北海道・登別を訪れる機会がありました。

久しぶりの北海道だったこともあり現地の美味しい食事を堪能してきたのはもちろんですが、今回はアイヌの文化に少し触れることができたのが大きな収穫でした。

私もそうですが、アイヌ文化といえば最近では人気TVアニメ『ゴールデンカムイ』で興味を持たれた方も多いと思います。

現地の資料館に立ち寄ったところ、アイヌ文化の考え方などこのように分かりやすく説明されていました。

「(アイヌの人々の)生活は、どんな場合でも、”神と自然と人との共存共栄によってのみ、幸せな暮らしができるのだ”という考えのもとに続けられていました。たとえば、衣類を作る場合、そのもとになる木が死ぬのを防ぐために、皮をはぐのも1/4にとどめて、子や孫の代まで生ある限り役立ってくれるようにつとめました。」

昨今いろいろな分野でその必要性が叫ばれるSDGsへの取り組みですが、全く新しい概念を要求されているということではなく、こういった古来の文化にこそヒントがあるものなのかもしれません。

戻ってきて見てみますと、ぴったりな書評がALL REVEIWSでも取り上げられていました。

『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』(集英社)(書き手:平松 洋子さん)

4月末からは「ゴールデンカムイ展」も開催され、120点を超えるイラストやアイヌ民族の資料などが展示されるそうです。

ご興味を持った方はチェックしてみてください。

それでは、今週も素晴らしい書評の数々をお楽しみください!

https://allreviews.jp/


















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