社会情勢に影響される「ものがたり作り」:007の場合

時代の流れと共に観客の嗜好も変化していくのがわかる。今日は映画の話。

たとえば007なんていうのは、女好きの超人的な英国諜報員の荒唐無稽な小説が下敷きでお色気あり、暴力あり、笑いありの娯楽映画だったと思うけど、最近のボンド作品はどんどん設定がリアルになってきて、戦っている敵国も実在する国だったりしてより現実社会に近づいてきた。そんなこともあって、こんなモラルの主人公じゃまずいよね、こんなふうに異性を扱ったらいけないよね、と昨今の社会情勢も相まって、自ら従来の荒唐無稽ラインでは乗り切れなくなってきてる面もあるのだと思う。

そうやって我々観客側も映画つくりに参加しているし、していかないといけないとも思う。本家の英国諜報部(SIS)だって最近はDiversityを謳い、わざわざ綺麗でおしゃれなHPで採用活動を繰り広げている。
映画や小説は、時代を映し出す鏡になっていることを痛感する。

参考記事:茫々の弁 作家 山田正紀 ー 日経新聞 2021年1月31日https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFG128Q80S1A110C2000000


さて、コロナ禍があって待ちぼうけを食らっている最新作。
公式Twitterよると、最新作は2021年10月8日(金)に世界の公開日を延期するとのこと。ファンなので、スケジュールを手帳に記しては消してを繰り返してきた。
延期に次ぐ延期でファンとしてはいやが上にも期待が高まる。監督はキャリー・フクナガ(監督作『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』は圧巻!)で、レイフ・ファインズも上司役としてこれまで通り登場する。

ただそのファイズ自身もまだ完成版は見れていないらしく、こちらのインタビューではそのことにイラついてるとのこと。
ただ「Story is very strong」とも語っているので、骨太なストーリ展開を大いに期待したい。



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