国際金融センターランキングについて

昨年9月の報道では、国際金融センター指数において東京は世界3位から4位に後退、前回4位だった上海がニューヨーク、ロンドンに次いで3位に浮上したとのこと。
コロナ禍を受け経済のグローバル化がここまで進めば、個人的にはもうこのランキングは世界の覇者都市ランキングとほとんど同義語くらい大事な順位だと感じる。
最近また日経新聞でも記事が連載されていたので、いろいろ思っていたことを思いだした(下記リンク参照)。

国際金融を取り巻く環境はここ数年で大きく変化しており、環境如何で東京の位置は大きく影響を受ける。

主要な環境要因として、まずは地政学的な要因があると思う。「新冷戦」となった米中の対立激化がそれだ。ニューヨークと上海がトップ3でバチバチ争うことになる。
対立が強まれば、日本は様々な課題の中で両国の間に立たざるを得ず、その影響は必ず金融面に及ぶ。
日本が中間管理職のように疲弊していくか、漁夫の利を得られるのか、東京の金融センターとしての腕次第になると思う。

またDXなどデジタル化の進展も重要な要素となる。各産業において情報技術との融合が進んでいる。この世界的なデジタル化の波に乗り遅れてしまえば、東京の金融センターとしても価値を下げかねない。
今後デジタル化によってウェブ上で資金の調達からビジネスの推進まで実行できるようになれば、国際金融センターそのものがデジタル化する可能性も出てくる。

私たちは時代の変化やトレンドをとらえ、機会と危機をしっかりと見極めていかなくてはいけない。


参考記事:
●国際金融センターの条件(日経新聞)
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGH1448S0U0A211C2000000

●国際⾦融センター・⾹港の⾏⽅と東京の覚悟(みずほ総合研究所)
https://www.mizuho-ri.co.jp/service/research/column/chief/pdf/kh_c200713.pdf




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