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1.100分de名著 フランツ・ファノン『黒い皮膚・白い仮面』 2021年2月
[講師]小野 正嗣
「ファノンの思想は、人種や言語の壁を超えた普遍的な痛みを共有することを私たちに求めているのです。」
人種差別が社会基盤に根付いている文化、加害者であり被害者であるという自己矛盾、植民地支配後に人々の心に残るもの、歴史の罪について。
https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/106_fanon/index.html#box01
2.フランツ・ファノン
「フランツ・オマー・ファノン (Frantz Omar Fanon、1925年7月20日 - 1961年12月6日) は、植民地主義を批判し、アルジェリア独立運動で指導的役割を果たした思想家・精神科医・革命家。ポストコロニアル理論の先駆者としても認識されている。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%84%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%8E%E3%83%B3
3.アルマ ル・クレジオ著 楽園の島の裏面掘り起こす
「作者ル・クレジオ自身、モーリシャス出身の父をもつ。これまでも島に関わる物語を紡いできたが、この作品には歴史の余白に消えていった者たちへの共感がことのほか熱く脈打つ。黒人奴隷やインド人移民に寄り添う描写が、彼らの経験を痛切に甦(よみがえ)らせる。迫害された者たちの象徴となるのがドードーだ。島からイギリスまで運び去られた一羽の行く末が、鳥の悲しみと恐怖が乗り移ったような筆遣いで描き出され、読む者の心を強く揺さぶる。」